個人情報漏洩対策|企業資産と信頼を守るための情報セキュリティ



 
デジタル技術が急速に進化し、サイバー攻撃の手法が日々巧妙化するなか、従来型の情報管理では企業の安全性を確保することが困難になっています。今回は、増加する個人情報漏洩のリスクや、現代の企業が直面するセキュリティ課題、そして、アスリーブレインズが提供する情報セキュリティ研修についてご紹介します。
個人情報漏洩の現状とリスク


 
個人情報とは、個人を識別できる情報のことです。具体的には、氏名、生年月日、住所などの基本情報に加え、顔写真、電話番号、メールアドレス、マイナンバー、旅券番号などが含まれます。また、単独では個人を特定できなくても、他の情報と組み合わせることで個人を識別できる情報も個人情報として扱われます。

個人情報漏洩のリスク

個人情報が漏洩した場合、 企業においては信用失墜、損害賠償、業務停止命令、取引先との契約解除など、事業継続に関わる重大な影響を受ける可能性があります。また、個人情報保護法違反による罰則の対象となることもあります。

個人情報漏洩の現状

個人情報漏洩事故は、主に以下のような原因で発生しています:
 

  • サイバー攻撃(不正アクセス、マルウェア感染など)
  • 人的ミス(メール誤送信、紛失、盗難など)
  • 委託先での管理不備
  • 内部不正
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    近年は特に、クラウドサービスの利用拡大やテレワークの普及に伴い、新たな形態の情報漏洩リスクも増加しています。個人情報保護委員会によれば、年間数千件の漏洩事案が報告されており、その影響範囲は数百万人規模に及ぶケースもあります。

    防止策としては、適切なセキュリティ対策の実施、従業員教育の徹底、社内規定の整備などが重要となっています。

企業が個人情報漏洩を防ぐための対策


 
それでは、企業が個人情報漏洩を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。

情報セキュリティ教育

定期的な社員教育を通じて、情報セキュリティの重要性と具体的な対策方法を理解させることが重要です。特に、メール誤送信の防止、パスワード管理、ソーシャルエンジニアリング対策など、日常的な業務に関連する内容を重点的に指導します。

デバイス管理と制限

社外へのデバイス持ち出しに関する明確なルールを設定し、必要に応じて持ち出し制限や暗号化などの対策を実施します。また、私用デバイスの業務利用に関するポリシーも整備する必要があります。

システム的な対策

ユーザー操作ログの監視・管理、アクセス権限の適切な設定、不正アクセス検知システムの導入など、技術的な対策を実施します。また、定期的なバックアップと、データの暗号化も重要です。

物理的なセキュリティ

オフィスへの入退室管理、重要書類の施錠管理、クリアデスクポリシーの徹底など、物理的な対策も必要です。シュレッダーの設置や機密文書の適切な廃棄方法の確立も重要です。

インシデント対応体制の整備

情報漏洩が発生した場合の対応手順を事前に定め、定期的な訓練を実施します。また、迅速な報告体制と外部への適切な情報開示方法も確立しておく必要があります。

個人情報漏洩が起こった場合の対応


 
実際に、企業で個人情報漏洩が起こった場合の対応について見てみましょう。

初動対応

即座に被害の拡大を防止するための措置を取ります。システムの一時停止、アカウントのロック、関係者への緊急連絡などを行います。同時に、関連部署や経営層への報告も速やかに実施します。

原因調査と影響範囲の特定

どのような情報が、どの程度漏洩したのか、経路や原因は何か。影響を受ける可能性のある顧客や取引先の範囲などを詳細に調査し、記録を残します。

外部専門機関への相談

情報セキュリティの専門家や法律の専門家に相談し、適切な対応方針を決定します。警察や個人情報保護委員会への報告が必要な場合は、速やかに実施します。

情報開示と説明

影響を受ける関係者への個別通知、プレスリリースなどによる公表、お詫びと対応策の説明。さらには、透明性を持った情報開示を行い信頼回復に努めます。

再発防止策の実施

セキュリティ対策の見直しと強化、社内規定やマニュアルの改訂。さらには従業員教育の徹底など、根本的な原因を取り除き、同様の事故が再発しないよう対策を講じます。

アスリーブレインズ 情報セキュリティ研修


 

アスリーブレインズの「情報セキュリティ研修」の詳細をご紹介します。

コース概要

情報セキュリティの初学者を対象とし、コンピュータネットワーク利用時に直面する脅威やその対策を、直近の事例を通じて学びます。情報セキュリティの重要性を理解し、脅威から防衛するための仕組みについて知識を深めることを目指します。

 

アスリーブレインズの研修の強み

アスリーブレインズの情報セキュリティ研修は、最新の実例を基にコンピュータネットワーク上の脅威、その防衛策、および必要な技術を解説します。受講者は、情報セキュリティを維持するための視点や防衛のための検討事項を学びます。研修中には、コンピュータネットワークを構成する機器や基礎知識が必要な場合でも、用語や技術面について丁寧に伝えています。

到達目標

  • コンピュータウイルスとマルウェアの特徴を理解する
  • 実在するサイバー攻撃事例から、個人が平常業務で留意すべきセキュリティ対策を学ぶ
  • 組織における情報セキュリティ対策を学ぶ

対象者

実践的セキュリティ対策に興味がある方

内容

【情報セキュリティ概要】
・情報セキュリティ概要

 【コンピュータウィルス・マルウェアとは】
 ・マルウェア・コンピュータウィルス
 ・マルウェアの分類
 ・遠隔操作ウィルス
 ・文書型マルウェア

 【サイバー攻撃事例】
 ・DDoS攻撃
 ・公開サーバへの脆弱性攻撃
 ・Webサイト改ざん
 ・ソフトウェアサプライチェーン
 ・関連組織を狙ったサプライチェーン攻撃
 ・不正アクセスの個人情報漏洩事件
 ・GDPR 一般データ保護規則
 ・遠隔操作ウィルスによるサイバー攻撃 など

 【サイバー攻撃への対策】
 ・サイバー攻撃に対するセキュリティ対策
 ・ファイアウォール/IDS/IPS/UTM/WAF
 ・ホストセキュリティ現在の主流のサイバー攻撃対策
 ・組織としての対策情報セキュリティマネジメントシステム

開講日時

1社様向け研修の開催を承ります。開催日程・受講人数・場所・内容アレンジなどお客様のご要望に応じたご提案が可能です。

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情報セキュリティ研修

情報セキュリティ研修 講師紹介

 情報セキュリティ研修を担当する講師をご紹介します。

担当講師

永山 大介

プロフィール

大手計測器メーカーの情報システム部門にて、システム開発・保守、社内ユーザー向けシステム導入教育などを担当。エンジニアに転職後、豊富な経験を積み、インストラクターとして活躍。現在は新入社員研修や情報通信会社向け研修を担当しています。

メッセージ

この研修は初学者を対象としているため、難しい用語は平易な言葉に置き換え、分かりやすく解説します。また、質問しやすい雰囲気作りを心掛け、受講者が安心して学べる環境を整えています。

情報セキュリティ研修 お客様の声

これまでに多くの方が、アスリーブレインズの「情報セキュリティ研修」を受講されています。受講された方の感想の一部をご紹介します。

 

◎研修を通じて、コンピュータウィルスやマルウェアの特徴を深く理解できました。実際のサイバー攻撃事例が紹介され、日常業務でのセキュリティ対策を学ぶことができ、大変有益でした。

 

◎サイバー攻撃の実例を通じて、ビジネスにおけるセキュリティの重要性を痛感しました。研修内容が具体的で、組織全体の情報セキュリティ対策についても学べました。

 

◎初心者にも分かりやすい説明で、基本的な知識をしっかりと学ぶことができました。これまで以上にセキュリティ意識を高め、業務に取り組みたいと思います。

まとめ

情報セキュリティは、現代のビジネスの根幹を支える重要な要素です。アスリーブレインズの情報セキュリティ研修では、実践的な事例とわかりやすい解説を通じて、サイバー攻撃対策から個人情報保護まで、組織の安全性を確保するために必要な知識とスキルを体系的に学ぶことができます。デジタル時代における企業の持続的な成長のために、まずはご相談ください。

 

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