ネットワーク・トラブルシューティング研修|特徴と主な学習内容


ネットワークを扱うエンジニアの必須スキルのひとつがトラブルシューティングです。トラブルシューティングでは高い専門性が求められるため、研修でノウハウを身に付けることが重要です。本記事では、ネットワークのトラブルシューティング研修の特徴、おすすめの研修サービスについてまとめました。
ネットワークのトラブルシューティングとは

まずは、インフラエンジニアに求められるトラブルシューティングの能力や対処方法を確認しておきましょう。

インフラエンジニアに必要なトラブルシューティング能力

ネットワークを扱うインフラ系のエンジニアになるには、障害発生時にスピーディかつ適切に対処するトラブルシューティングの知識・スキルの習得が不可欠です。ネットワーク障害は、いつ・どこで・どのような原因で発生するか予測できません。不測の事態に対してさまざまな可能性を念頭に置きながら、正しい判断をするための幅広い知識が求められます。

 

また、障害発生時はユーザーへのヒアリングや関連部門との連携も欠かせません。各方面から情報を収集し、状況を把握したうえで原因を突き止める必要があるため、コミュニケーション力も求められます。

ネットワークのトラブルシューティングの基本手順

ネットワーク障害が発生した際は、基本的に以下のような手順で対処します。

 

  1. 障害が発生した状況を把握する
  2. 障害が影響している範囲を特定する
  3. 関連部署へ連絡して情報共有する
  4. 障害の原因を推定する
  5. 復旧作業を行う
  6. 再発防止対策を行う

 

トラブルシューティングの知識やスキルが不足している場合、一連の作業を適切に行うことは困難です。障害対応の実践力を高めるには、トラブルシューティングに特化した研修でノウハウを習得することが効果的です。

ネットワーク・トラブルシューティング研修の特徴


業務のIT化が進むなか、さまざまな研修会社がネットワーク・トラブルシューティング研修を提供しています。
ここでは、一般的なネットワーク・トラブルシューティング研修の対象者や主な研修内容をご紹介します。

研修の対象者

ネットワーク・トラブルシューティング研修は、主に以下のような方を対象としています。

 

  • これからネットワーク管理業務に従事するエンジニア職の方
  • 非エンジニアだが、ネットワークを含めたシステム管理業務を担当する予定の方

 

非エンジニア職の方も受講可能ですが、前提としてネットワーク関連の基礎的なコースを修了しているか、同等の知識が求められる点に注意が必要です。

 

受講にあたって必要とされる知識には、以下のものが挙げられます。

 

<受講に必要な前提知識>

  • ネットワークの基礎知識

(TCP/IP、プロトコル、カプセル化、ルーティングなど)

 

  • ネットワーク接続の基本的な設定方法

研修で学べること・到達目標

ネットワーク・トラブルシューティング研修は1~3日間のものが多く、講義と実習を通してネットワーク障害発生時のトラブルシュートの考え方や対処方法、再発を防ぐために必要な知識などを学ぶことができます。

 

研修修了後、以下のような項目ができるようになることを目指します。

 

<到達目標>

  • トラブルシューティングのプロセスを理解する
  • よくあるネットワーク障害の原因を把握する
  • 階層別に障害内容を整理して原因の切り分けができる
  • 障害原因を特定して適切な対処方法を導き出せる

 

なお、1日で終わる研修は受講しやすいですが、短時間に多くの情報を詰め込み過ぎていたり、内容が浅かったりする場合があります。障害対応の実務的なスキルをしっかりと身に付けるには、2~3日に渡って丁寧に学べる研修がおすすめです。

アスリーブレインズのネットワークトラブル対応実践研修

ネットワーク障害への対応力を高めたい場合におすすめなのが、アスリーブレインズの「ネットワークトラブル対応実践研修」です。

アスリーブレインズの特徴・強み

アスリーブレインズは、次世代の人材育成に貢献することをミッションに掲げ、幅広いIT研修サービスを提供している会社です。以下のような特徴・強みをもち、現場で即戦力となるエンジニアの育成をサポートしています。

基礎から最新テクノロジーまで幅広く学べる

アスリーブレインズでは、初心者向けの基礎的な研修から中級・上級者向けの応用レベルの研修まで、あらゆるレベルの研修メニューを提供しています。提供領域はプログラミングやサーバー/ネットワークのほか、近年需要が高まっている各種クラウドサービスやメタバース、ChatGPTといった最新テクノロジーまでカバーしているため、ニーズに合った研修が見つかります。

 

自社の業務内容やエンジニア育成の課題に沿って、研修内容をカスタマイズすることも可能です。

実機で本番環境やトラブルシュートを体験

アスリーブレインズの研修では、実機を使ったトレーニングにも力を入れています。講義で知識を学ぶだけではなく、実機に触れて本番に近い開発環境を体験することで、現場ですぐに役立つ実践力を高めることができます。また、実機でトラブルシューティングのノウハウを学び、想定される障害などへの対応力を身に付けることも可能です。

質の高い講師陣・オリジナルテキスト

アスリーブレインズには「IT」と「教育」の両方の経験・スキルを兼ね備えたプロの講師が揃っており、丁寧でわかりやすい指導に定評があります。アスリーブレインズの研修受講者は累計1万人以上にのぼり、研修満足度は91%、リピート率は93%と高評価を受けています。

 

また、研修のテキストは経験豊富な講師が独自に制作。技術の進化に応じて内容を常にブラッシュアップしているため、最新のシステムを学ぶことができます。

ネットワークトラブル対応実践研修

アスリーブレインズのネットワークトラブル対応実践研修では、ルータの基本操作を確認した後、実習を通してIP-WINにおけるトラブルシューティングの手法を学びます。

<ネットワークトラブル対応実践研修の概要>

日数 3日間(9:30~17:30)

対象者

CCNA(Cisco Certified Network Associate)を既に取得されている、もしくは同等の知識を有する方。

研修内容

  • トラブルシューティングの基礎
  • トラブルシューティングの概念
  • ケーブリング
  • VLAN
  • VLAN間ルーティング
  • スタティックルート
  • OSPF
  • バックアップとフローティングスタティック
  • アクセスリスト
  • NAT

※カリキュラムは予告なく変更される場合があります。

なお、ネットワークの基礎知識や実践的な設計方法を習得したい場合は、「ネットワーク基礎研修」および「ネットワーク設計実践研修」の受講をおすすめします。

 

ネットワーク基礎研修の概要

日数 1日間(9:30~17:30)

対象者

これからネットワークに関する基礎知識を学びたい方

研修内容

  • ネットワークの全体像
  • ネットワークの基本
  • ネットワークデバイス
  • TCP/IP
  • IPアドレスとサブネット化

※カリキュラムは予告なく変更される場合があります。

 

ネットワーク設計実践研修の概要

日数 3日間(9:30~17:30)

対象者

CCNA又はCCDAの資格を取得された方、もしくは同等の知識をお持ちの方

研修内容

  • オリエンテーション

 (演習手順の説明、RFPおよび各種設計書の理解)

  • ネットワーク設計書の作成

 (要件定義、トポロジーの決定、IPアドレッシング、物理構成図の作成など)

  • 提案書の作成
  • 各自が作成した設計書を使用したディスカッション

※カリキュラムは予告なく変更される場合があります。

 

最新の研修スケジュールは、下記URLよりご確認ください。

研修スケジュール(随時更新):https://www.a3-brains.co.jp/regular/

 

専門的な研修でトラブルシューティング能力を高めよう

ネットワークにトラブルが発生した際、エンジニアは速やかに原因を究明して障害を解消する必要があります。ネットワーク関連のトラブルシューティングには幅広い知識やスキルを要するため、専門的な研修を通じて、障害発生時の対処方法やプロセスを実践的に学ぶ必要があります。

 

実務的なスキルが身に付く研修を活用し、自社エンジニアのトラブルシューティング能力を高めましょう。

 

1社様向けの研修、1名様から参加可能な公開研修に関するご相談は、下記の「研修のご相談」からご連絡ください。
1社様向けの研修につきましては、オーダーメイドのご提案も可能です。
公開研修は下記の「お申込みページ」からもお申込み頂けます。(お見積書の発行も可能です。)

 

 

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