Power Appsとは|スキル不要で業務アプリ開発を実現
Power Appsとは何か
まずはPower Appsについて解説します。
「Power Apps」とは、Microsoftが提供するビジネスアプリの作成ツールです。ノーコードもしくはローコードでアプリ開発が実現できるため、プログラミングの知識やスキルが必要ありません。
近年、DX推進が叫ばれるなか、社内でアプリ開発を進める企業が増えています。特にノーコード、ローコードで作成できるツールを使えば、コスト削減に繋がるだけでなく、アプリをスピーディーに開発、運用することができます。そうすれば、業務効率化が大きく進んだり、社内の情報共有がスピードアップしたりします。今や、企業の競争力向上のためには、なくてはならないツールとなっています。
利用料金
Power Appsは、1ユーザー2,500円(月額)から利用できます。ユーザーであれば、カスタムアプリケーションの構築・実行や、カスタムWebサイトの実行などが無制限となります。また、Microsoft Dataverseのうち250MBのデータベース容量および2GBのファイル容量を使うことができます。
※情報は、2024年1月時点のものです。
【参考】Power Appsの料金/Microsoft
https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/pricing/
Power Appsにできること
Power Appsでは「キャンバスアプリ」「モデル駆動型アプリ」の2種類を作成することができます。
「キャンバスアプリ」は、ドラッグ&ドロップで必要な機能を追加しながらアプリ画面を作り上げていきます。デザインも自由で、文字の大きさ、色合い、アイコンの位置などを自由に設定できます。
一方の「モデル駆動型アプリ」は、アプリで表示するデータありきで画面を作成するスタイルです。社内のデータ管理や販売プロセス管理などに向いています。デザインはほぼ決まっており、自由度は低いと言えます。
Power Appsの導入メリット
それでは、ここでPower Appsを導入するメリットをまとめてみましょう。
スキル不要でアプリ開発が可能
Power Appsでは、ドラッグ&ドロップなどの感覚的な操作で容易にアプリを作成できます。その操作性については、しばしば「Power Pointを使っているよう」「Excelの関数を使う感覚」などと表現されます。プログラミングの知識が無くても操作可能なため、社内でアプリ開発を実現することができ、組織全体のITスキルも向上します。
アプリ開発のコスト削減
社内でアプリを作成することで、外部に委託する費用をカットすることができます。また、感覚的に操作できるため、開発にかかる人的、時間的コストも削減できます。
業務効率化に繋がる
「書類などを紙で管理しており、情報共有が進まない」「データが点在していて共有されていない」「顧客データを活用できていない」など、企業には共通する多くの課題があります。Power Appsで業務アプリを作成すれば、それらの課題を解決に導くことができます。それまでの業務プロセスを自動化するなどして、業務を効率化し、人間はコア業務に注力することが可能となります。
Microsoftの各種製品と連携できる
Power Appsは、他の多くのMicrosoft製品との連携が可能です。例えば、Power Automateと連携すれば、より高度な業務プロセスの自動化が可能となります。多くの企業で導入されているMicrosoft365ともシームレスに接続できるため、そこに蓄積されているデータを参照させるなど、スムーズな運用を実現できます。
Power Apps導入の注意点
それでは、ここでPower Appsを活用する場合の注意点についても見てみましょう。
外部ユーザーと共有できない
Power Appsは、ライセンスの範囲内でのみ使用可能です。そのため、開発したアプリは、社内利用できるものの、社外メンバーが使うことができません。
自由度が低い
ノーコード・ローコードでのアプリ開発は、あらかじめテンプレートが決まっている場合が多く、その自由度は高いとは言えません。複雑な操作が必要なケースや、その機能にオリジナリティが必要なケースでは、外部委託しイチからプログラムを組む方法の検討をおすすめします。
アスリーブレインズ 研修の特徴
特徴①現場に即した研修を開発
特徴②エンジニア経験が豊富な講師が指導
特徴③お客様に合わせたオーダーメイドの研修設計が得意
アスリーブレインズは、お客様の業界や個別の状況に合わせたオーダーメイドの研修(カスタマイズ研修)の設計が得意です。現状の課題をヒアリングし、その解決に向けて、一緒に研修を作り込んでいくことも可能です。
Microsoft Power Platform体験 講座内容
概要
到達目標
- ◎Power Appsの概要を理解し、簡単なアプリケーションの作成を体験する。
- ◎Power Automateの概要を理解し、テンプレートを利用したワークフローの作成を体験する。
- ◎Power BIの概要を理解し、大量データの直感的な分析と視覚化を体験する。
- ◎Power Virtual Agentsの概要を理解し、シンプルなAIチャットボットの作成を体験する。
対象者
講座内容
【1】Microsoft Power Platform
・Microsoft Power Platformの概要
【2】Power Apps
・Power Appsの概要
・キャンバスアプリの構築(題材例:タスク管理アプリ)
【3】Power Automate
・Power Automateの概要
・テンプレートを使用したワークフローの構築
題材例:特定のメールの添付ファイルを、指定したフォルダに自動的に保存する
【4】Power AppsとPower Automateの連携
題材例:アプリから残業申請したメンバーに、1クリックで承認・否認の返信を送る
【5】Power BI
・Power BIの概要
・シンプルなダッシュボードの構築
【6】Power Virtual Agents
・Power Virtual Agentsの概要
・AIチャットボットの作成
詳細
- ◎開催日数:1日間(9:30〜17:30)
- ◎開催形態:公開研修のほか、一社向け研修の開催も承ります。
- ◎受講料:1名55,000円(税込)
▶︎お申し込みはこちら
https://a3-brains.co.jp/course/?cd=OP037
まとめ
いかがでしたか?人手不足が深刻化する昨今において、業務効率化は企業の大きな課題となっています。業務効率化を実現するためには、ITの力を借りてプロセスを改善するなどの対策が必要です。システムを作るためには、膨大なコストや時間がかかりますが、Power Appsを活用すれば、プログラミング知識の無い社内の人材でも簡単に業務アプリを作成することができます。そうして、人間がコア業務に集中できる時間を作ることで、新たなイノベーションを生み出すなど、企業にとって大きなメリットがあります。
アスリーブレインズでは、Power Appsを含めた「Microsoft Power Platform」を体験できる講座をご用意しております。ぜひ一度、ご相談ください。
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