
Power Automateとは|ノーコードでPC業務を自動化

Power Automateとは何か
まずはPower Automateについて解説します。
Microsoft社が提供する「Power Automate」は、業務を自動化できるツールです。RPA(Robotic Process Automation)とも呼ばれ、主にパソコンで行う業務を自動化します。コロナ禍でリモートワークが普及したこともあり、それまでアナログで実施されていた業務をデジタル化したり、人間が行っていた操作を自動化したりするために、多くの企業でRPAツールの導入が進んでいます。
Power Automateにできること
Power Automateでは、主にクラウド上にあるアプリケーションの操作を自動化することが可能です。また「Power Automate Desktop」という機能を活用すれば、
- ◎メールの添付ファイルを日付や送信元などで分けて保存
- ◎業務報告を送信
- ◎領収書を経費確認システムと突き合わせてチェック
など、PCで実行されるさまざまなワークフローを自動化できます。
【参考】Power Automate Desktop/Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/smb/column-power-automate-desktop
Power Automateの導入メリット
Power Automateを導入することで、以下のようなメリットがあります。
- ◎ノーコードで操作可能
- ◎圧倒的な業務効率化に繋がる
- ◎人為的ミス、属人化を防げる
ノーコードで実施できるため、プログラミングの知識やスキルが無くても操作できます。ルーティン作業を自動化することにより、業務効率化を図ることができます。長時間労働などの解消にも繋がり、生み出された時間は本来のコア業務に割くことができます。また、「担当者がいなければ業務が進まない」などの属人化や人的ミスを防ぐこともでき、業務がスムーズに回るようになります。
Power Automateの導入方法
それでは、ここでPower Automateを導入する方法について見てみましょう。
利用料金
Power Automateには、無償版と有償版のライセンスがあります。
無償版
Windows10以降のユーザーであれば、無料で利用できます。時間などの条件指定は難しいものの、個人利用の範囲で基本的な自動化を実行できます。
有償版
有償版には、ユーザー単位で利用できる「プレミアム」と、ボット単位の「プロセス」の2種類があります。
プレミアムは1ユーザー1,875円(月額)、プロセスはボットあたり18,750円(月額)で利用できるライセンスです。有償版は、個人ではなく組織での利用に向いており、複数人での管理が可能です。企業全体で自動化のプロセスを活用したい場合は、有償版での契約が必要となります。
※情報は、2024年1月時点のものです。
【参考】【参考】Power Automateの料金/Microsoft
https://powerautomate.microsoft.com/ja-jp/pricing/
導入ステップ
Power Automateを導入する際には、いくつかのステップが必要です。
業務フローの確認
まずは、現在の業務の流れを整理します。普段PCで行われているルーティンワークの作業内容を、細かくヒアリングしましょう。一気に全ての業務を自動化することは難しいため、特に業務効率化が必要とされている部署や業務などを優先して実施します。
自動化業務の選定
Power Automateで自動化することに向いている、または効果が見込める業務を抽出します。単純作業、同じ作業の重複、規定のマニュアルが存在しており自動化が進めやすいなど、取り組みやすい業務からスタートするのがおすすめです。
試験的に運用
業務が選定できたら、実際にPower Automateを活用して自動化を進めます。出来上がったシステムを担当者がテストし、課題を洗い出します。そうしてブラッシュアップを繰り返し、本格的に稼働できるようになったら、組織全体に展開します。
Power Automate導入の注意点
Power Automateを導入する際の、注意点についてご紹介します。
判断が必要な業務は自動化できない
業務プロセスの中で、人間の判断が必要な業務は自動化できません。例えば、「取引先から届いたメールの中で、トラブルに発展しそうな内容のものをフォルダに格納する」など、「トラブルに発展しそう」という判断が必要なものはNGです。
例外が多い業務は不向き
頻繁に変更が発生する、例外のケースが多いなど、複雑な業務の自動化には向きません。あくまでも、ルール化された単純作業や繰り返しの作業の自動化に活用しましょう。
機能が複雑で使いこなせない場合も
Power Automateは、プログラミングの知識が無くとも操作できることが魅力ではありますが、機能が多いため混乱してしまったり、使いこなせなかったりするケースも少なくありません。本やWebサイトなどで学んだり、Power Automateについて網羅的に学べる研修などに参加したりするのも、一つの方法です。
アスリーブレインズ 研修の特徴
特徴①現場に即した研修を開発
特徴②エンジニア経験が豊富な講師が指導
特徴③お客様に合わせたオーダーメイドの研修設計が得意
アスリーブレインズは、お客様の業界や個別の状況に合わせたオーダーメイドの研修(カスタマイズ研修)の設計が得意です。現状の課題をヒアリングし、その解決に向けて、一緒に研修を作り込んでいくことも可能です。
Microsoft Power Platform体験 講座内容
概要
到達目標
- ◎Power Appsの概要を理解し、簡単なアプリケーションの作成を体験する。
- ◎Power Automateの概要を理解し、テンプレートを利用したワークフローの作成を体験する。
- ◎Power BIの概要を理解し、大量データの直感的な分析と視覚化を体験する。
- ◎Power Virtual Agentsの概要を理解し、シンプルなAIチャットボットの作成を体験する。
対象者
講座内容
【1】Microsoft Power Platform
・Microsoft Power Platformの概要
【2】Power Apps
・Power Appsの概要
・キャンバスアプリの構築(題材例:タスク管理アプリ)
【3】Power Automate
・Power Automateの概要
・テンプレートを使用したワークフローの構築
題材例:特定のメールの添付ファイルを、指定したフォルダに自動的に保存する
【4】Power AppsとPower Automateの連携
題材例:アプリから残業申請したメンバーに、1クリックで承認・否認の返信を送る
【5】Power BI
・Power BIの概要
・シンプルなダッシュボードの構築
【6】Power Virtual Agents
・Power Virtual Agentsの概要
・AIチャットボットの作成
詳細
- ◎開催日数:1日間(9:30〜17:30)
- ◎開催形態:公開研修のほか、一社向け研修の開催も承ります。
- ◎受講料:1名55,000円(税込)
▶︎お申し込みはこちら
https://www.a3-brains.co.jp/course/?cd=OP037
まとめ
いかがでしたか?ある調査では、日本の大手企業の半分以上でRPAツールが導入されているという結果も出ています。人手不足が叫ばれる昨今、単純作業や重複作業などをRPAツールに任せることで、人的コスト削減や働き方改革に繋がります。また、先行き不透明な時代において、人間は新たな製品やサービスを生み出すための「コア業務」に専念できる環境を作ることも大切です。Power Automate等を活用して業務効率化を実現する企業とそうでない企業では、将来的に大きな差が開いてしまうでしょう。
アスリーブレインズでは、Power Automateを含めた「Microsoft Power Platform」を体験できる講座をご用意しております。ぜひ一度、ご相談ください。
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