
思考特性がわかる「効き脳診断」|企業の活用方法・事例を紹介

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効き脳診断とは
人間には「利き手」や「利き目」があるように、脳の使い方においても無意識に反応する「効き脳(利き脳)」があります。効き脳の違いによって、物ごとの捉え方やコミュニケーションのとり方にも違いが表れるため、利き脳診断を通じて自分や他人の思考特性を把握することで、組織や個人の課題を解決に導くことができます。
ハーマンモデル理論と効き脳
効き脳診断は、大脳生理学に基づく行動分析手法「ハーマンモデル理論」をベースに作られました。ハーマンモデル理論とは、人間の脳は「大脳新皮質の左脳・右脳」および「辺縁系の左脳・右脳」の4つの部位で構成され、それぞれ異なる機能をもつことを提唱した理論です。
<ハーマンモデル理論の分類>
引用元:https://www.fortina.co.jp/kikinou/
効き脳(思考特性)を可視化・数値化するハーマンモデル理論の有効性は50以上の研究論文において確認されており、効き脳診断の利用実績は世界各国で200万人以上にのぼります。
なお、効き脳診断はあくまでも一人ひとりの思考や行動の傾向を調べるものであり、能力の良し悪しや優劣を評価するものではありません。特性を知ることでお互いの違いを認め、一人ひとりの個性を活かすことに重きが置かれています。
効き脳の4つのタイプ
効き脳の4つのタイプについて、主な特徴を以下にまとめました。
【Aタイプ】論理・理性脳
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【Dタイプ】冒険・創造脳
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【Bタイプ】堅実・計画脳
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【Cタイプ】感覚・友好脳
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こんな企業におすすめ
効き脳診断は、以下のような課題をもつ企業やビジネスパーソンに適しています。
- チーム内の意思疎通がうまくいかない
- 上司や部下との接し方がわからない
- 部下やチームメンバーの個性・能力を活かせていない
- チーム内の人間関係は良好なのに生産性が上がらない
- 職場に活気がなく、協力し合う雰囲気もない
- 新入社員の定着率が低い
- 顧客との相性の良し悪しがあり、営業成績が上がらない
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ビジネスシーンにおける効き脳診断の活用方法
効き脳診断は、ビジネスの様々な領域・シーンで活用することができます。ここでは、主な活用方法を4つ紹介します。
コミュニケーションの促進・向上
「上司と話がかみ合わない」「時間をかけて話しても理解してもらえない」といったコミュニケーション上の相性の良し悪しは、効き脳の違いが影響している可能性があります。効き脳診断を活用すれば、自分と相手の思考特性における共通点や相違点を把握し、効果的な関わり方を見出すことができます。
相手の傾向を踏まえてうまくコミュニケーションをとれるようになれば、どんなタイプの人とも良好な関係を築き、業務を円滑に進めることが可能です。
チームビルディング・組織力向上
一般的に、同じような思考特性をもつメンバーで構成されたチームはコミュニケーション障害が起こりづらく、効率的に業務を進めることができるため、異質なメンバー構成のチームより生産性が高くなる傾向があります。
しかし、新規事業開発や大規模プロジェクトなどでは多様なスキルが求められるため、異なる思考特性をもつメンバーを集めたほうが成果につながりやすいです。効き脳診断を活用し、個々の特性に合った役割を与えることでチームや組織の生産性を最大化することができます。
自己理解によるキャリア開発
自分の思考や行動のクセを知り、仕事における得意・不得意や強みを客観的に把握することができます。自己理解を深めることは、仕事への取り組み方を見直したり、今後のキャリアプランを設計したりする上で役立ちます。自分が得意とする領域を活かしつつ、不得意な領域もうまく意識しながら仕事に取り組めるようになるため、モチベーション向上にもつながります。
採用・人材配置
組織を活性化するうえで、多様な思考特性の人材を採用・活用することが重要です。効き脳診断は、新卒・中途の採用候補者の特性を把握するのにも役立ちます。履歴書や面接だけではうかがい知れない内面や得意・不得意を可視化できるため、自社が求める人材像とマッチしているかを見極め、適材適所で人材を配置することができます。
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効き脳診断の活用事例
効き脳診断は国内でも多くの企業が導入し、課題解決やビジネスの成果向上に役立てています。ここでは、フォルティナ株式会社の「効き脳診断BRAIN」を活用した事例を3つ紹介します。
期首のチームビルティングに活用
株式会社ベネッセコーポレーション グローバル教育事業部は、毎年期首に行うチームビルディングのための社内ワークショップで効き脳診断を活用しています。ワークショップの冒頭で診断結果を見せ合い、チームメンバー同士で強み・弱みを確認することで、お互いを肯定的に受け止める雰囲気が醸成されるといいます。
また、診断結果の共有によって場が温まり、自分や他のメンバーの思考特性を理解した上でワークに取り組むことは、チームの課題や目標を”自分ごと”として捉える一助にもなっているそうです。
新入社員の離職率が大幅低減
14店舗を展開する美容サロンチェーンは、新入社員の早期離職防止や定着率向上を図るために、効き脳診断を導入しました。導入前は、先輩社員が新入社員の特徴をつかむまでに時間がかかり、円滑なコミュニケーションがとれていませんでした。そのため、新入社員のモチベーション低下や職場の雰囲気が悪くなることがありましたが、導入後は診断結果をもとに適切に声掛けや意見交換ができるようになりました。
お互いの思考特性の違いを理解し合う風土が職場に醸成されたことで、新入社員の入社1年後の離職率が約88%から約11%に下がりました。
提案書を変更して契約獲得
Web制作会社の営業担当者は、顧客であるN社長と信頼関係を構築できている感触があるものの、なかなか受注に至らないという課題を抱えていました。効き脳を使ったある研修に参加した際、Dタイプ(冒険・創造脳)の参加者の発言を聞いて「N社長もDタイプかもしれない」と推測し、提案書の構成を変更して夢のあるビジョンのページを追加しました。N社長に改めて提案したところ、契約を獲得することができました。
ビジネスや組織改善に効き脳診断を活用しよう
効き脳診断は、チームビルディングや人事、営業など様々な領域で活用することができます。ビジネスや組織の課題は人間関係やミスコミュニケーションに起因していることが少なくないため、一人ひとりの思考特性を可視化・共有できる効き脳診断が解決の一助となります。
チーム内のコミュニケーション・役割分担や営業トークなどに課題を感じている場合は、効き脳診断を活用してみてはいかがでしょうか。
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