IT未経験の文系出身者も、インフラ領域の幅広い知識をひと通り習得できました
TSR株式会社
同社では、新入社員研修を社内で実施してきましたが、研修内容が特定領域に偏ってしまうことに課題を感じ、アスリーブレインズの「新入社員研修オープン講座」を導入。充実したカリキュラムや講師の丁寧な指導により、IT未経験の文系出身者もインフラの基礎知識をひと通り習得できたと言います。導入前の課題やアスリーブレインズを選定した理由、研修の評価について、人材開発室 室長 畑屋 歩様にお伺いしました。
【導入したコース】新入社員研修オープン講座
5月 | 6月 |
---|---|
インフラ基礎コース | インフラ応用コース |
内製では幅広い領域に対応できなかった
会社紹介・担当業務
当社は、お客様先にエンジニアを派遣するシステムエンジニアリングサービス(SES)を主力事業としております。特にネットワークやサーバなどのインフラ領域を強みとしていて、大手企業や官公庁をはじめ、幅広い企業のインフラ構築を支援しています。
その中で、私は人材開発室で教育研修を担当し、新入社員研修や入社前の内定者研修、既存社員のトレーニングなどに携わっております。
導入前の課題
当社では毎年4~6月で新人研修を実施しています。 ビジネスマナーやビジネス基礎は導入済み動画研修サービスを活用していますが、技術研修については私がカリキュラムを作成し講義をしています。 ただ、私が対応できる技術領域がネットワークとLinuxに偏っているため、新入社員が配属されるプロジェクトで必要とする技術領域と、私が対応できる技術領域にミスマッチが生じてしまうことが長年課題に感じていました。
そのため、インフラについて幅広く学べる新入社員向けの研修サービスを利用したいと考えていたのですが、近年IT未経験の文系出身者を採用することが多く、ただでさえ未知のIT業界で働くことへの不安を抱えて入社してきた新入社員を入社直後から外部研修に出すことに抵抗があり、4月は自社研修とし5月から外部研修に出したいというスケジュールを想定していたので、その点でも研修会社選びのハードルも高いと感じていました。
その他にも、研修先に預けるとなると1ヶ月あたり数十万円以上のコストがかかるので予算の確保が難しいことや、研修期間中にプロジェクト配属が決まってしまうと中途半端な状態で現場に出さなければいけない事態が発生してしまうことなどから、外部研修に出したいけど出せないという状態にありました。
研修内容・コスト・スケジュールのすべてが要件に合致
アスリーブレインズを選んだ理由
新入社員研修のやり方をどう変えていこうか考えていたときに、アスリーブレインズさんからご提案を受けました。お話を伺ったところ、Windows ServerやAWSとAzureの2種類のパブリッククラウドを扱っていること、ネットワークは基礎に加えてトラブルシューティングも学べるなど、私が対応できていなかった技術領域もしっかりと盛り込まれていて「これは期待できそうだ」と感じました。
また、4月は自社研修をしてから、5月の「インフラ基礎コース」、6月の「インフラ応用コース」に参加できるという、新入社員の不安を和らげるための当社のスケジュールとマッチしたことや、予算確保が難しいかった部分については厚生労働省の助成金制度を利用できることも大きな決め手でしたね。
他の研修サービスも2社ほど検討しましたが、「4月~6月のセット受講のみ」「5月だけだとサーバしか学べない」「想定以上に料金が高い」などの理由で見合わせました。
インフラに関する基礎知識をひと通り習得
研修の評価
座学からチームで取り組む総合演習まで、「インフラについて幅広く学んでほしい」とイメージしていた通りの研修内容で満足しています。カリキュラムが充実している分、理解が追い付かなくなる場面もあったようですが、講師の方々に粘り強く対応いただいたり、受講者同士で教え合ったりして乗り切ることができたようです。
インフラに関する基礎をひと通り学べたおかげで、これから現場に出てお客様や先輩社員とコミュニケーションをとるのに困らない程度の知識を獲得できたと思っています。
また、受講者が記入する日報をeラーニングシステムで確認できたので、研修の様子や習得状況を把握できた点もよかったです。日報では講師の方が前向きなコメントで励ましてくださっていたので、本人たちのモチベーションの支えになったと思います。
研修による効果
例年、新入社員研修は私が3ヶ月間つきっきりで対応していたため兼務している業務が後回しになりがちでしたが、アスリーブレインズさんの研修を利用したことで時間的な余裕がうまれ兼務している業務に充てることができました。
また、例年予算の確保が難しかった部分については、申請中の助成金で7~8割程度補うことができる見込みです。
今後の展望
私ひとりで様々な分野の研修を行うのは難しいため、今後もアスリーブレインズさんのような研修サービスをうまく活用しながら新入社員を育成していきたいと思っております。
また、現場の業務を抱えている既存社員にも、タイミングをはかりながらスキルアップの機会をできる限り提供していきたいです。近年はクラウドシステムの導入を希望されるお客様が増えているため、例えばクラウドの入門研修などを活用してエンジニア全体のスキルの底上げができたらと思っております。
企業紹介
- 社名/TSR株式会社
- 事業内容:情報システムのインテグレーション
・情報システムの企画・コンサルテーション
・情報システムの設計・構築
・情報システムの運用・監視
・アプリケーション開発・保守
・労働者派遣事業 派13-306574 - 従業員数/81名
- https://www.tsr-company.com/