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日報やサマリーレポートによる充実したフィードバックで、研修の進捗や育成状況が見える化されました


シー・スリー・アイ株式会社
代表取締役 宮澤 正恭様 取締役 伊藤 聡様
写真左:宮澤様 写真中央:高田(営業担当)写真右:伊藤様
シー・スリー・アイ様は、システムエンジニアリングサービス(SES)を主軸に、自治体向けのDX推進コンサルティングなど幅広いITサービスを展開する会社です。
同社では、新入社員研修を社内や他社サービスで実施してきましたが、研修の運用方法などに課題を感じ、2020年からアスリーブレインズの「新入社員研修オープン講座」を導入。研修内容や育成状況が見える化されている点を高く評価し、これまで3年にわたり継続利用されています。
導入前の課題や研修による効果・変化などについて、代表取締役 宮澤 正恭 様と取締役 伊藤 聡 様にお伺いしました。
※以下、敬称略
【導入したコース】
新入社員研修オープン講座

4月 5月
ビジネススキルコース
IT基礎コース
Java基礎コース

育成状況を把握しながら、充実した新卒研修を実施したい

会社紹介・担当業務

宮澤:当社はシステムエンジニアリングサービス(SES)を主力事業としております。クライアント企業に当社のエンジニアが常駐して、インフラ構築やシステム開発などをご支援しています。
また、デジタルトランスフォーメーション(DX)のコンサルティング事業にも注力しており、DX計画立案やDXソリューションの調達支援、DX推進アドバイザーの派遣などのサービスを通して、主に省庁や自治体のDX推進全般をサポートしております。

伊藤:その中で、私はSESを管轄するITソリューション事業部と、営業や人事を統括する経営戦略室の責任者をしております。経営戦略室では新卒採用も担当しており、入社後の育成からプロジェクト先へのリリースまで一括して行っています。
直近2年は新入社員を6名ずつ採用し、全員アスリーブレインズさんの新入社員研修を受講しています。

導入前の課題

伊藤:アスリーブレインズさんの新入社員研修は2020年から利用しており、それ以前は内製による教育や、他社の研修サービスを利用していました。

自社で内製していた頃は、社内のエンジニアがローテーションで研修を担当していましたが、会社として一貫したカリキュラムを組めておらず、研修の内容や質にバラつきが生じていました。それぞれ業務を抱える中でリソース的にも限界があったため、充実した研修ができず、結果的に自学自習をさせる時間が増えてしまいました。

そのため、新入社員研修はコストが掛かっても外部に委託したほうがいいと判断し、一旦は他社さんの研修サービスを利用しました。ただ、当社の育成担当者に対して育成状況に関するフィードバックが一切なかったため、研修を通して新入社員たちがどのように成長し、どこで悩んだりつまずいたりしているのかが把握しづらい状況でした。

研修期間中は私たちの目がなかなか行き届かないので、研修の進捗状況や育成状況を把握しておきたいのですが、そこの見える化が十分でなかったため継続利用は見合わせました。

アスリーブレインズを選んだ理由

伊藤:新入社員研修について再検討していたときにアスリーブレインズさんからご提案を受け、カリキュラムが開発系とインフラ系の両方に対応している点や、研修状況を日報や評価レポートでフィードバックしてもらえる点などに魅力を感じ、採用させていただきました。

当時は新型コロナウイルス感染症の拡大により緊急事態宣言が発令された時期でしたが、アスリーブレインズさんでは既にオンライン研修に対応されており、その点も採用に至ったポイントの一つです。

実は選んだと言っても、最初からアスリーブレインズさんに強い期待感があったわけではありませんでした。しかし蓋を開けてみたら、研修品質やフィードバックの内容が期待以上のクオリティだったため、感銘を受けると共に活用性の高さを感じ、これまで3年連続で利用させていただいています。

初学者に配慮されたカリキュラムと的確なフィードバック内容

研修サービスの感想

伊藤:まず、カリキュラムについては、エンジニアが習得すべき基礎的な内容が網羅されており、とても満足しています。今年は4月にビジネススキルとITの基礎、5月にJavaの基礎を学ぶコースを利用しましたが、特に秀逸だと感じたのはIT基礎コースです。

IT基礎コースでは、約2週間にわたってコンピューターやネットワーク、データベース、Webの基礎的な内容を一通り学ぶのですが、「そもそも、プログラミングとは何か」といった大前提の部分から理解できる内容になっています。今の20代は、小学校などでプログラミング教育を受けていない世代なので、初学者へのアプローチとしてよく考えられているな、と非常に感銘を受けました。

研修を通して、これから技術者になるための心構えも身につけられる内容になっているため、初期訓練の場として活用性が高いと感じております。

また、グループワークでは同じ会社のメンバーが同じグループにならないように配慮されているため、緊張感をもって取り組めたと思います。所属する会社を意識するきっかけにもなったのではないでしょうか。

特に優れていると感じた点

伊藤:日報や評価レポートなど、受講者や所属会社へのフィードバックが充実しており、育成状況が可視化されているところが特に優れていると感じています。

例えば、受講者と講師がやりとりをする日報の専用システムを見れば、研修の内容から習得状況、本人がつまずいているポイントまでつぶさに把握できます。研修後に提供していただく評価レポートは通信簿のようなもので、試験結果のほか、講師から見た研修中の態度や振る舞いに関する評価も記載されており、配属先を決める検討材料として大きなウェイトを占めています。

個人的には講師の方の総評コメントが特に気に入っていて、一人ひとりをきちんと見てくれているなと感じます。研修態度は業務に取り組む姿勢にもつながるため、しっかりとフィードバックしていただけるのは非常にありがたいです。

実際、新入社員の特徴は講師の方のご指摘どおりだと感じるので、評価内容は配属先のメンバーと共有し、マネジメントに活かしてもらっています。

研修後は安定的にプロジェクト先に配属できており、経営面でもメリットが大きい


他社様との合同研修ということで、様々な会社の新入社員の方々と接する中で、各自がいい刺激を受けたように感じます。内製時と違い緊張感をもって受講できたことで、入社時と比べて顔つきが変わりました。

また、技術的なことも理解した上で、論理的に話し合いや説明ができるようになったことからも成長が感じられました。

育成効率やコストパフォーマンスの観点からも、アスリーブレインズさんにお任せしてよかったです。

研修による効果・変化

伊藤:最大の効果は、新入社員研修が飛躍的に拡充され、研修中のメンバーの様子や育成状況を把握できるようになったことです。

また、日報システムを介して新入社員と私たち育成担当者のコミュニケーションが活性化し、距離感が近くなったと感じます。例えば、日報の所感に新入社員が感じた悩みが書かれていた場合に、所属コメントの欄にアドバイスを返信することで、研修中でも彼らと接点をもつことができます。

日報とWeb会議ツールを併用しながら積極的にコミュニケーションをとるようにした結果、新入社員も会社の上層部を身近に感じてくれるようになりました。これは想定していなかった喜ばしい効果です。

宮澤:経営的な観点では、研修中に離脱者を一人も出さず、プロジェクト先へ安定的に配属できている点はSIerとしては大きなアドバンテージです。「研修は大変です」と言いながらも全員が完走できているのは、講師の方に人間味があり、受講生一人ひとりに真摯に向き合ってくださっているからだと感じています。

プロジェクト先に人材を安定供給できれば、研修のコストと回収期間を見越して精度の高い事業計画を立案できます。我々の事業規模では重要なポイントで、今となってはアスリーブレインズさんに早い段階で依頼しなかったことによる機会損失があったと思うくらいです。

今後の展望

伊藤:過去3年間の結果は満足できるものでしたので、来年以降も引き続き利用させていただく予定です。一方で、さらに効果的な研修を目指すためには、これまでのやり方を一度見直す必要性も感じています。再来年に向けては効果測定を改めて行い、アスリーブレインズさんにご相談しながら研修をブラッシュアップしていけたらと思っています。

企業紹介

  • 社名/シー・スリー・アイ株式会社
  • 事業内容/システム開発、ITコンサルティング
  • 従業員数/85名 ※2022年7月現在
  • URL/https://c3i.jp/